いちから何かを作りあげるって、すごいことですよね。
昨日観た舞台は、実話を基にした脚本だそうです。
自分が経験した事実を文字にした脚本家さん。
自分じゃない誰かを演じる役者さん。
空間を作り上げる舞台さん。
時間を作り上げる音響さん。
特に主人公の未来ちゃんを演じた國嶌さんと、未来ちゃんの糧になりうる存在であるヒカリ君役の粟さん、舞台の上で踊った脚本件ダンサーの葉山さんには引き込まれました。
いや、すごかった。
なんなんだろ、あの世界。
私は言葉通り部外者でただの観客なのに、だらこそなのかな。
四角く区切られた枠のそとから眺めてるのがとても心地よかった。
当事者でありつつ、俯瞰する立場。楽。
普段の生活の中に、悩みながら歩いてる私と斜め上から私を見てとやかく言ってくる第三者の私がいる。
中学生とか高校生の時はそれがすごい苦しくて、第三者の私を消すために馬鹿みたいにノートに齧り付いたし楽器に息入れてた。
(大学生になってからなんか苦しいのは勉強も練習も追い込んでないからなのかな。)
とにかく、彼らの世界は穏やかだった。
未来ちゃんの中の何に、自分も似てるということを打ち明けてくれるヒカリ君。
こうやって書くと「それがなんだよ」って感じなんだけど、あそこでヒカリ君が手を出してくれたからあの家族の悲劇の波が引いてくれたんだと思う。
演劇にしろデジタルメディアにろ音楽にしろ、いちから表現を作り上げる人ってすごいや。
普段から電車の中吊りとかでだれかの作品は目にしてるはずなんだけど、こういう舞台で身をもって感じられた気がする。
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