ことば

私は、バストロンボーンという楽器を演奏しています。

正確にいえば、自信を持って演奏できるように学んでいます。
音楽の歴史、その楽器の成り立ち、その曲を作曲家が残した意図。
学ぶことはたくさんあります。

たのしいです。
くるしいこともあります。

クラシックは、言葉をもたない音楽です。
バストロンボーンは、例えばオーケストラや吹奏楽ではみんなを支える役の楽器です。

それでも私がこの世界にしがみついている理由は、「私の音楽でだれかの傷をやさしく包み込みたい」というものです。

私は、写真を撮ることが好きです。

写真は言葉を持ちません。
自分が撮った写真にタイトルをつけることも私はしません。

たのしいです。
なきたい気持ちになることもあります。

それでも私が写真を好きな理由は「誰かが背負ってる重たい荷物を軽くするお手伝い」をしたいからです。

ことばをもたない表現でも、だれかになにかを伝えることはできるとおもっ思っています。

そのためにはなにを伝えたいかが明瞭である必要がある、なんて事は嘘だと思います。

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